逗子を拠点に、湘南の海で海洋散骨をお手伝いしている 湘南海洋葬 の関口です。今回は、「海洋散骨とはどのようなものなのか」「どんな種類があり、どんな流れで行われるのか」について、初めての方にもわかりやすくご説明いたします。
海洋散骨には大きく分けて2つの方法があります
海洋散骨には、主に次の2種類があります。
① 乗船散骨(貸切散骨)
ご家族様・ご親族様・ご友人様などが船をチャーターし、皆さまご自身の手で散骨を行う方法です。
故人様とのお別れを、海の上でゆっくりと行いたい方に選ばれています。
② 委託散骨(散骨代行)
ご遺骨を事業者がお預かりし、ご家族様に代わって散骨を行う方法です。
ご事情により乗船が難しい方や、非対面での実施をご希望される方に多く選ばれています。

乗船散骨の流れと必要な準備
■ 事前に必要なもの
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火葬(埋葬)許可証
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お申込み書へのご記入・ご捺印
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ご家族・ご親族間での事前の情報共有
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散骨するご遺骨の量(全量 or 一部)
お預かりしたご遺骨は、専用機械でパウダー状(粉骨)にし、水溶性の紙にお包みしたうえで、当日船にお持ちします。
■ 散骨当日の流れ
全体の所要時間は 約1〜1時間半 が一般的です。
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指定の港・マリーナに集合
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出港後、15〜20分ほどで散骨ポイントへ到着
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献花・献酒、散骨
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海上で黙祷、鐘を鳴らしてお別れ
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現地解散
式後は港に戻らず、その場で解散となります。
当日の服装・持ち物について
■ 服装の注意点
海洋散骨では、喪服ではなく平服でのご参加をお願いしています。
これは、他の港利用者への配慮と、安全面の理由からです。
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スーツ・ハイヒール・革靴など動きにくい服装は避ける
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濡れても問題ない服装がおすすめ
スタッフも喪服ではなく、シンプルな制服で同乗いたします。
■ 持ち物のポイント
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冬:防寒対策(海上は陸より寒くなります)
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夏:帽子・サングラスなどの日焼け対策
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故人様がお好きだったお花・お飲み物(※適量)
※お酒や飲み物は
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缶ビール(小缶)
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日本酒は小瓶程度
など、節度ある量でお願いしています。
船酔いが心配な方は、事前に酔い止め薬の服用をおすすめします。
散骨後にお渡しするもの
散骨実施後には、
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実施日時
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散骨ポイントの緯度・経度
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当日のお写真
を記載した 「散骨証明書」 を作成し、郵送いたします。
この証明書のご送付をもって、すべての式が終了となります。

天候による延期について
海洋散骨は天候の影響を受けやすく、延期になる可能性があります。
体感的には、第一希望日に実施できるかどうかは およそ半々 という印象です。
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最終判断は前日のお昼頃
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延期による追加料金は基本的にかかりません
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延期の場合は、改めて日程を調整します
この点は、どの業者でも共通していることが多いです。
委託散骨(散骨代行)について
委託散骨は、流れ自体は乗船散骨とほぼ同じですが、
ご遺骨の引き渡し方法が異なります。
主な方法は以下の3つです。
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事業者へ直接お持ち込み
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事業者がご自宅へお引き取り
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郵送(ゆうパック)
※現在、日本国内でご遺骨を送れるのは 郵便局(ゆうパック)のみ です。
ヤマト運輸・佐川急便などでは取り扱いができません。
引き取り・郵送に関する追加費用や、
複数のご遺骨がある場合の料金についても、事前に確認しておくと安心です。
委託散骨でも、実施後には同様に散骨証明書を発行・郵送いたします。
まとめ:海洋散骨という新しいお別れのかたち
海洋散骨は、まだ比較的新しい葬送の方法です。
名前は知っていても、実際に参加したことがある方はまだ多くはありません。
ただ、これまで数多くの散骨式をお手伝いしてきた中で、
強く印象に残っているのは――
海の上で、ご家族やご友人が穏やかで明るい表情でお別れをされていること。
「海が好きだった」
「この海で育った」
「いつでも海で会える気がする」
そんな想いから海洋散骨を選ばれる方は少なくありません。
その想いに寄り添い、イメージ通りのお別れを形にできるのが、海洋散骨だと感じています。
今回の記事が、
海洋散骨への理解を深めるきっかけとなり、
ご自身やご家族のお別れを考える際の選択肢のひとつになれば幸いです。
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